華城山通信@まらっぱの熊野生活記

熊野の美しい自然と文化に魅せられた男の日々の探検記

日の出&月の出

七里御浜日の出月の出を見に行きました。

日の出は10月22日の朝、猪ノ鼻魔見ヶ島のちょうど真ん中から登る美しい朝日です。

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猪ノ鼻と魔見ヶ島の真ん中から昇る朝日


月の出は10月25日、雲一つない快晴の夜、鬼ヶ城の上から登る満月です。

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鬼ヶ城から昇る満月


熊野は何でもないような日の出&月の出もとても美しい土地です。

花窟神社〜御綱掛け神事

この場所では毎年二回、二月二日と十月二日に例大祭が執り行われる。それは『お綱かけ神事』と呼ばれていて、高さ七十メートルもの岩壁から百数十メートルもある綱が海岸へと渡され、その綱を地元の人々が七里御浜へと引いて行くんだ。 「QED ~VENTUS~ 熊野の残照」高田崇史

 

熊野市でも最も知られた神社の一つである花窟神社では、毎年2月2日と10月2日に例大祭が執り行われます。僕が敬愛する高田崇史さんの小説「QED ~VENTUS~ 熊野の残照」にも上記のように紹介されています。

今回は、10月2日に執り行われた御綱掛け神事に参加しましたので、その様子をご紹介します。

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花窟神社
  • 花窟神社
  • 御綱掛け神事とは 
  •  修祓〜御綱掛け神事まで
  • いよいよ御綱掛け神事
  • 浦安の舞、豊栄の舞

 

花窟神社

伊弉冉尊、火神を産む時に、灼かれて神退去りましぬ。故、紀伊国の熊野の有馬村に葬りまつる。 「日本書紀 神代巻一書」

花窟神社は、日本書紀に記される日本最古の神社とも言われ、古来から多くの信仰を集めています。

伊弉諾尊伊弉冉尊は神産みにより多くの神々を生み出しましたが、伊弉冉尊は火神・軻遇突智尊を生んだ際に火傷を負い、亡くなります。怒った伊弉諾尊軻遇突智尊の首を刎ねてしまいます。花窟神社には、伊弉冉尊軻遇突智尊が主祭神として祀られています。

熊野灘に面した崖一面に広がる巨大な磐座が御神体で、社殿はなく、ただ玉垣で囲んだ拝所が設けられているだけです。

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花窟神社御神体
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華城山へ登ろう!

華城山から日の出を見れば魔見島に黄金の波が打つ 「木本節」

今回は、熊野市のランドマークである華城山をご紹介します。

華城山(はなじろやま)は、熊野市木本町にある標高102メートルの山です。5月には頂上のポールに鯉のぼりが泳ぐことで知られています。

ほんの20分ほどの登山(?)で熊野市の中心部が一望できる素晴らしい風景に出会えます。

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華城山(頂上の岩場にポールが見えている)
  • 華城山への道
  •  頂上だ!

 

華城山への道

華城山へは、山の北側、木本高校付近から登るのが一般的なルートらしいのですが、今回はその反対側からの道をご紹介します。(道は若干わかりにくいですが、こちらの方がJR熊野市駅から近いので便利です。)

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セミナーのご紹介

今回は、12月に津市の三重県総合文化センターで開催される熊野に関するセミナーをご紹介します。

南方熊楠 × 中上健次 〜そして、熊野〜

昨年生誕150年を迎え再注目されている南方熊楠と、新宮市出身で熊野を舞台とする多くの小説を執筆した作家・中上健次、そして二人に縁のある熊野についてのセミナーです。

講師は、南方熊楠顕彰会学術部長の田村義也さん、中上健次の長女で作家の中上紀さん、みえ熊野学研究会運営委員長の三石学さんです。

僕も申し込むつもりですが、興味のある方は参加されてはいかがでしょうか?

 

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チラシ(左:熊楠ver、右:健次ver)

 

三重の学び2018 まなびぃすとセミナー

南方熊楠 × 中上健次 〜そして、熊野〜

 日時 平成30年12月1日(土)13時30分から16時00分まで

 会場 男女共同参画センター 多目的ホール三重県総合文化センター内)

 入場無料(事前申込制)

 プログラム

  第1部 「巨人」南方熊楠

  第2部 父、中上健次について

  第3部 未公開映画「熊楠KUMAGUSU」パイロット版上映

  第4部 鼎談「異界の聖地・熊野を語る」

 申込など詳細はこちらのページをご覧ください。

 

なお、11月1日から12月4日まで、三重県立図書館2階の文学コーナーにおいて、企画展「熊楠、健次、そして熊野展」が開催されるとのことです。

夢の一夜 〜熊野大花火大会(当日編)〜

熊野市を語る時に欠かせないのが熊野大花火大会です。

熊野市の人口1万7000人に対して、この日熊野市を訪れる観客はおよそ17万人!

僕もこの夏、初めて生で観ることができましたので、その感動を忘れないうちに書き留めておきます。

準備編に引き続き、いよいよ花火大会当日の様子をお伝えします。

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熊野大花火大会
  • 熊野大花火大会について(再掲)
  • 開始までの出来事
  • そして花火大会開幕!
  • 翌朝

 

熊野大花火大会について(再掲)

熊野大花火大会は、お盆の初精霊供養を起源として、三百余年の伝統を誇る日本でも指折りの花火大会です。

お盆の供養のための花火ですので、曜日に関わらず毎年8月17日に開催されます。

花火は、熊野市の七里御浜海上と国の名勝天然記念物であり世界遺産でもある鬼ヶ城から打ち上げられます。単なる打ち上げだけではなく、海上や岩場で花火を爆発させることにより、特徴的な花火の形や大音響を楽しむことができます。

この日は、この小さい町に信じられないほど大勢の観光客が訪れます。

 

開始までの出来事

花火大会当日。

朝、近所のコンビニエンスストアはありえないほどの人混みでした。今日は近所の商店街を通行止めにして歩行者天国となるため、いつもの朝と雰囲気は全く違います。(実際に確認したわけではないのですが、イオン熊野店では花火大会当日はあまりの人混みのためにショッピングカートを全部撤去しているそうです。)

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歩行者天国

 金曜日のため、僕は朝から普通に仕事です。オフィスの窓の外は花火大会開催を告げる有線放送が響き、早くも会場に向かう人々が通り、路上駐車の車が並ぶ非日常の世界ですが、オフィスの中は日常。 ちょっと不思議な雰囲気です。

そして夕方、仕事が終わり、クーラーボックスにビールやお茶を詰め込み、人数は多いですが整然と歩く人々に混じって花火会場である七里御浜へ向かいます。

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非日常の時間へ 〜熊野大花火大会(準備編)〜

熊野市を語る時に欠かせないのが熊野大花火大会です。

熊野市の人口1万7000人に対して、この日熊野市を訪れる観客はおよそ17万人!

僕もこの夏、初めて生で観ることができましたので、その感動を忘れないうちに書き留めておきます。

長くなるので、まずは花火大会前日までの町の様子を紹介します。

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熊野大花火大会
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僕と熊野(自己紹介に代えて)

はじめまして。

僕は当ブログの管理人の魔喇叭(まらっぱ)と申します。

このブログでは、今年(平成30年)4月から僕が一人暮らしをしている三重県熊野市とその周辺の紹介をしたいと思っています。僕が大好きになった熊野の魅力を、少しでもみなさんに伝えることができれば嬉しいです。*1

最初の投稿ですので、自己紹介代わりに僕がこのブログを始めるきっかけについてお話ししたいと思います。

  • 僕と熊野
  • 熊野に魅せられる
  • 「華城山通信」スタート
  • 魔喇叭(まらっぱ)について

*1:このブログでは熊野地域全体を指すときは「熊野」、三重県熊野市を指すときは「熊野市」という使い分けをします。

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