華城山通信@まらっぱの熊野生活記

熊野の美しい自然と文化に魅せられた男の日々の探検記

華城山へ登ろう!

華城山から日の出を見れば魔見島に黄金の波が打つ 「木本節」

今回は、熊野市のランドマークである華城山をご紹介します。

華城山(はなじろやま)は、熊野市木本町にある標高102メートルの山です。5月には頂上のポールに鯉のぼりが泳ぐことで知られています。

ほんの20分ほどの登山(?)で熊野市の中心部が一望できる素晴らしい風景に出会えます。

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華城山(頂上の岩場にポールが見えている)

 

華城山への道

華城山へは、山の北側、木本高校付近から登るのが一般的なルートらしいのですが、今回はその反対側からの道をご紹介します。(道は若干わかりにくいですが、こちらの方がJR熊野市駅から近いので便利です。)

 

熊野市駅〜文字岩

熊野市駅からJRの線路に沿ってひたすら北に進みます。ローソンの前の踏切は渡らずにそのまま直進すると、三叉路に行き当たりますので、そこを左折して踏切を渡ってください。

踏切を渡り、道なりに右へ曲がると、突き当たりに写真のような岩山が見えます。これが華城山です。

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華城山の巨大な岩盤

巨大な岩盤の下部には漢詩が彫られており、通称文字岩と呼ばれています。

この漢詩は、橘南谿という江戸時代の作家・医者が、秦の徐福を偲んで詠んだ五言絶句「驚去徐仙子 深入前秦雲 借問超逸趣 千古誰似君 梅花仙史題」とのことです。

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左:文字岩 右:その脇に小さく「華城山20分」の案内板

さあ、ここから華城山登山のスタートです。

 

坂道を登り竹林を抜けて

文字岩から一気に急な坂道を登ります。

山が海まで迫っている熊野市では、かなり高いところまで民家が建っているので、町のあちらこちらにこのような急坂があります。

自動車が走るためコンクリート舗装されているとはいえ、なかなかきつい登りです。

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急坂を登ります

民家の脇を抜けてなおも登ると、とてもわかりにくい分岐点に来ます。一応案内板があるのですが、これがとても見つけにくいので、注意が必要です。

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わかりにくい分岐点と案内板

左の写真の正面の草むらに真ん中の写真のような案内板があり、案内板の矢印に従って右を見ると、右の写真のような道(!)があります。ここで間違えなければ、華城山に辿り着けますので、ご注意を。

鬱蒼と茂った草むらに驚きますが、これをかき分けしばらく進むと、道は竹林の中に入り、歩きやすくなります。

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道はやがて竹林の中へ

 

頂上まであとわずか!

竹林の中をしばらく歩くと、木本高校側から登ってきた道に合流します。

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左:木本高校側からの道に合流(ピンボケ) 右:案内板

ここからやや平坦な道になります。

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携帯電話の基地局の横を抜け進みます

携帯電話の基地局の横を抜け、階段を登り、シダの間を進むと、お地蔵様が現れます。

昭和10年に発生したチフスの犠牲者を供養するための供養地蔵だそうです。

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供養地蔵

ここまで来れば頂上まであとわずか。

所どころ下り坂があって「あれっ?」と思いますが、迷わず進んでください。

最後の最後にロープを使って登る坂道もありますので気を抜かずに。

登りきったところにある案内板に従って右へ進み、岩場を登ると頂上です!

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ロープで登る坂道。頂上まであとわずか!
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案内板に従って進み、岩場を登ると。。。

 

 頂上だ!

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頂上からのパノラマ写真

 

岩場を登りきると、いきなり目の前に絶景が広がります!

ちょうど朝日が差し込んで、町も海も美しく輝きました。

熊野灘の海の透明な青さは、いつまで眺めていても飽きません。

眼下には熊野市の街並み。熊野市駅を出発する特急南紀もはっきり見えます。

みなさんも、ぜひ一度華城山をお楽しみください!

なお、頂上の岩場は意外に広いですが、安全柵などありませんので、景色に夢中になって落下しないようくれぐれも注意してください。

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朝日に光る熊野市街

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本当に美しい熊野灘

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特急南紀出発!